猫の皮膚病はうつる?知っておきたい5つの感染予防法
愛猫が皮膚病を患っている飼い主さんには
2つ、すべきことがあります。
1つはもちろん
愛猫の皮膚病を一刻も早く治してあげること。
そしてもう1つは
自分や家族への感染を防ぐことです。
猫がかかる全ての皮膚病が
人間に感染するわけではありませんが、
いくつかの皮膚病はその可能性があります。
それらの皮膚病について、
また感染を予防する方法を知っておくことは
猫を含めた家族全員の健康を守る上で
とても大切でしょう。
そこで今回は
人にうつる猫の皮膚病とその予防方法について
解説していきたいと思います。
猫がなんらかの皮膚病にかかって
心配な飼い主さんは是非参考にしてくださいね。
この記事に書いてること♪
猫から人間へうつる皮膚病とは?
猫から人へうつる皮膚病は
以下の2つが挙げられます。
- 真菌症
- 疥癬(かいせん)
次からの項目でそれぞれについて
詳しくお伝えします。
また猫の皮膚病の4大原因について
詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
ストレスがもたらす皮膚への影響についても
是非ご覧くださいね。
1.真菌症
猫から人へうつる皮膚病の1つに
「真菌症」があります。
皮膚糸状菌症とも呼ばれるこの皮膚病は、
カビの仲間である真菌が皮膚に感染することで
起こります。
猫の皮膚がこれに感染すると、
- 顔の周りに円形脱毛症と紅斑
- 脱毛した皮膚の周囲にかさぶた
- 水ぶくれ
- フケ
などの症状がみられます。
治療は抗真菌剤の内服薬の投与や
薬浴などを行い、
1ヶ月から4ヶ月程度かかるでしょう。
こちらの動画でシャンプーと薬浴の様子が
わかりますよ。
真菌(糸状菌)に感染した猫に触れることで
人間も感染する可能性があります。
大半の人は感染しても症状を示しませんが、
子供や免疫が下がっている人や
皮膚が弱っている人の場合は
かゆみや赤くて丸い発疹などの症状を
示します。
感染した場合は皮膚科を受診し、
適切な治療を受けましょう。
真菌症(皮膚糸状菌症)について詳しく
知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
かかりやすい猫の特徴も記載してあるので
是非読んでくださいね。
2.疥癬(かいせん)
猫から人へうつる皮膚病として
もう1つ挙げられるのが、
皮膚に寄生するヒゼンダニによる
「疥癬」(かいせん)。
他の猫から感染する場合と、
自然環境から感染する場合とがあります。
症状としては顔や耳のふちが脱毛して
かさぶたができるほか、
- 強いかゆみ
- 赤く腫れる
- フケ
- びらん
- 潰瘍
などです。
皮膚からフケ・かさぶたを
採取して虫体を検出し、
治療には殺ダニ剤を投与します。
人に感染すると
発疹が生じ激しいかゆみを感じます。
感染した場合は皮膚科を受診し、
適切な治療を受けましょう。
猫からうつる皮膚病を防ぐ5つの方法
猫から人へうつる皮膚病として
「真菌症」と「疥癬」について
お伝えしました。
ここからはこれらの皮膚病が
人へうつるの予防する5つの方法について
解説いたします。
- 猫のトイレや居住スペースを定期的に掃除する
- キスなど過剰なスキンシップをしない
- 猫の爪切りやブラッシングをこまめに行う
- 猫と遊んだら手を洗う
- 猫が使った食器をこまめに消毒する
1.猫のトイレや居住スペースを定期的に掃除する
猫の排泄物から
感染してしまうケースもあるので、
トイレや居住スペースを
定期的に掃除して清潔に保ちましょう。
トイレの汚れは粗相など
別のトラブルにもつながるので、
1日に1~2回は掃除することを
心がけましょう。
また猫ベッドなども
こまめに洗濯することをおすすめします。
2.キスなど過剰なスキンシップをしない
濃厚な接触は感染の元となります。
キスや口移しでおやつをあげるといった
過剰なスキンシップは避けてください。
気持ちはわかりますが、
愛猫への愛情は別の方法を考えましょう。
3.猫の爪切りやブラッシングをこまめに行う
猫の爪切りやブラッシングを
こまめに行い、
猫自身を清潔に保つことで
感染を予防します。
爪を短く切っておけば、
万が一引っ掻かれても軽傷で済み、
感染を免れることができるでしょう。
4.猫と遊んだら手を洗う
皮膚病の菌やダニが付着したままの状態は
感染の危険があります。
ですが皮膚病の猫に触れて
菌やダニに接触したとしても、
すぐに洗い流せば感染せずに済みます。
猫と遊んだら、手や触れた箇所を
石鹸でしっかり洗いましょう。
5.猫が使った食器をこまめに消毒する
猫皿に触れることで
猫の皮膚病に人が感染することも
考えられます。
猫が使った食器をこまめに
洗浄・煮沸消毒などして
菌の繁殖を防ぎましょう。
また食器が汚れていると
猫が食事をとらなくなることもあるため、
その面からもこまめな洗浄を
おすすめします。
まとめ
猫から人へうつる皮膚病は
- 真菌症
- 疥癬(かいせん)
の2つがあります。
- 猫のトイレや居住スペースを定期的に掃除する
- キスなど過剰なスキンシップをしない
- 猫の爪切りやブラッシングをこまめに行う
- 猫と遊んだら手を洗う
- 猫が使った食器をこまめに消毒する
などして人への感染を予防しましょう。
このほか猫の皮膚病対策については
こちらの記事がおすすめです。
5つの対処法を実践し、
愛猫を皮膚病から守ってあげましょう。
今週のおすすめ記事6選♪
この記事をSNSでシェア