猫の皮膚病の種類!早期発見に役立つ5つの症状とは?
「愛猫の皮膚がなにかおかしい」
そんなときはなんらかの皮膚病に
かかっている可能性があるでしょう。
猫の皮膚病は大きく5種類に分けられ、
それぞれ症状が異なります。
早期発見・早期治療のために、
それぞれの皮膚病の症状に知っておくことが
大切です。
そこで今回は猫の主な皮膚病5種類と
その症状を解説していきたいと思います。
愛猫の症状に当てはまるものが見つかったら
早めに病院へ連れていき
適切な治療を受けさせてあげましょう。
この記事に書いてること♪
猫の主な皮膚病5種類と症状を解説!
猫の主な皮膚病5種類は以下のとおりです。
- 細菌性皮膚炎
- 真菌性皮膚炎
- 寄生虫性皮膚炎
- アレルギー性皮膚炎
- 内分泌性皮膚炎
次からの項目にて
それぞれ詳しくお伝えしていきますので、
愛猫の症状をチェックしながら
お読みください。
1.かゆみと脱毛ができる細菌性皮膚炎
細菌性皮膚炎とはその名のとおり、
皮膚に細菌が侵入して起こる皮膚炎のことで、
「ブドウ球菌感染症」や「パスツレラ感染症」
などが挙げられます。
ブラッシングや引っかき傷などから
感染したり、
アトピー性皮膚炎や寄生虫感染に引き続いて
起こることがあります。
- かゆみ
- 脱毛
- 赤く腫れる
- 膿疱
- かさぶた
- びらん
- 潰瘍
- 膿
などの症状がみられ、ひどい場合は
発熱したり元気がなくなったりします。
治療は、
消毒剤を添加したシャンプーを使って
洗浄のほか、抗生剤を内服することもあります。
また皮膚病で耳がハゲた場合に
考えられる病気について詳しくは
こちらをご覧ください。
⇒猫の皮膚病で耳がハゲる!放っておくと聴力が低下するって本当?
放置すると危険な病気も含まれていますので
是非参考にしてくださいね。
2.円形の脱毛と紅斑が表れる真菌性皮膚炎
真菌性皮膚炎とは、
カビの仲間である真菌が
皮膚に感染して起こる皮膚炎のことで、
主に「皮膚糸状菌症」(白癬)が
挙げられます。
顔の周りに円形脱毛症がみられる場合は、
皮膚糸状菌症が疑われます。
猫の皮膚が感染すると、
- 顔の周りに円形脱毛症と紅斑
- 脱毛した皮膚の周囲にかさぶた
- 水ぶくれ
- フケ
などの症状がみられます。
治療は抗真菌剤の内服薬の投与や
薬浴などを行い、1ヶ月から4ヶ月かかります。
またこの病気は人に感染する病気なので
注意してください。
猫と接触しやすい腕や首筋などの皮膚に
円形の腫れを見つけたら、
飼い主さんは皮膚科の診察を受けましょう。
このほか皮膚病による脱毛について詳しく
知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
ハゲる部位が皮膚病を見極める
手がかりになりますよ。
3.強いかゆみと発疹がでる寄生虫性皮膚炎
寄生虫性皮膚炎とは、
ダニなどの外部寄生虫が引き起こす
皮膚炎のことで、
ヒゼンダニによる皮膚炎
「疥癬」(ヒゼンダニ症)や
ツメダニによる皮膚炎「ツメダニ症」など
が挙げられます。
寄生虫性皮膚炎は
- 強いかゆみ
- 発疹
- 大量のフケ
- 脱毛
などの症状がみられます。
治療は駆除剤を使って行います。
寄生虫性皮膚炎は
人に感染することもあるので、
飼い猫が感染した場合は、
飼い主さんも皮膚科を受診しましょう。
4.アレルゲンの接触によって痒みと炎症が起こるアレルギー性皮膚炎
アレルゲンと接触することで起きる
アレルギー性皮膚炎は
「ノミアレルギー性皮膚炎」や
「食物アレルギーによる皮膚炎」などが
挙げられます。
ノミアレルギー性皮膚炎は、
ノミの唾液に対するアレルギーで、
ノミの数に関係なく激しいかゆみが出ます。
- 激しいかゆみ
- 脱毛
- ブツブツした皮膚炎
などの症状がみられます。
治療は殺ノミ剤による駆虫を行います。
また再び寄生されないよう、
生活環境を丁寧に清掃することも大切です。
食物アレルギーによる皮膚炎は
低アレルギー食への切り替えを行ったり、
抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の
投与などを行います。
5.皮膚が薄くなったり食欲不振になったりする内分泌性皮膚炎
内分泌の障害が関与している
内分泌性皮膚炎には「対称性脱毛症」や
「副腎皮質機機能亢進症」などが
挙げられます。
対称性脱毛症は
体の両側が同じように脱毛し、
かなり短い期間で症状が進むことも
少なくありません。
原因はあきらかではありませんが、
治療はホルモン投与などを行います。
副腎皮質機能亢進症は
- 体の両側が同じように脱毛
- 皮膚が薄くなる
- 色素沈着
などが起こります。
この病気になるほとんどの原因は
副腎皮質ホルモン薬を
長期にわたって与えているか
一度に過剰に与えたためです。
薬の過剰投与が原因の場合は
副腎皮質ホルモンの量を減らすか、
薬を与える間隔を長くするなどして
対処します。
いずれにしても獣医師に指示に従いましょう。
また皮膚病の症状の1つ
「かさぶた」についてはこちらの記事が
おすすめです。
黒いかさぶたは危険な病気かもしれないので
要注意ですよ。
猫はストレスでも脱毛や発疹ができるので要注意
これまで挙げてきた5種類の皮膚病以外に、
ストレスが原因で脱毛や発疹が
起きることもあるので要注意です。
猫は強いストレスを感じると
体をしきりに舐めるようになります。
特に前足や腰や背中など
一箇所を繰り返して舐めることが多く、
その部分に脱毛が起こります。
こちらの猫ちゃんは
おなかを舐めてハゲてしまったようです。
- 飼い主に冷たくされた
- 他の猫にいじめられた
- 生活環境の変化
- 安眠できる場所がない
こういった事柄をチェックしてみましょう。
そしてできるだけストレス要因を
解消してあげてください。
まとめ
猫の主な皮膚病5種類はこちらです。
- 細菌性皮膚炎
- 真菌性皮膚炎
- 寄生虫性皮膚炎
- アレルギー性皮膚炎
- 内分泌性皮膚炎
早期発見・早期治療のために
それぞれの症状をよく知っておきましょう。
また猫はストレスが原因で
脱毛や発疹が起きることもあるので要注意。
ストレス要因をできるだけ
取り去ってあげてくださいね。
猫の皮膚病の4大原因について詳しく
知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
ストレスがもたらす皮膚への影響についても
是非ご覧ください。
このほか猫の皮膚病対策については
こちらの記事がおすすめです。
5つの対処法を実践し、
愛猫を皮膚病から守ってあげましょう。
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